サンライズの
現場ブログBLOG
石綿主任責任者(石綿作業主任者)とは?取得方法や業務内容も解説

みなさん、こんにちは。神奈川県横浜市で解体業をしております、株式会社サンライズのブログ担当です。
建物を解体する際やリフォーム工事を行うとき、注意しなければならないのが「石綿(アスベスト)」の存在です。かつて建材に広く使われていた石綿は、吸い込むと深刻な健康被害を引き起こすおそれがあるため、現在では厳しく規制されています。
こうしたリスクの高い作業を安全に管理するため、法律により「石綿作業主任者」の設置が義務づけられています。この記事では、「石綿主任責任者(正式には石綿作業主任者)」について、資格の取得方法や、実際にどのような仕事をするのかをわかりやすく解説するので、参考にしてください。
これから建設業界に携わる方、あるいはキャリアアップを目指して資格取得を考えている方にとって、役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧いただけるとありがたいです。
■この記事の対象はこんな方
石綿主任責任者(石綿作業主任者)の資格取得を検討されている方
解体工事業で働くことを検討されている方
■この記事を読むことで分かること
石綿主任責任者(石綿作業主任者)の資格内容・基礎知識
石綿主任責任者(石綿作業主任者)の取得方法
石綿主任責任者(石綿作業主任者)の業務内容やメリット
目次
石綿主任責任者(石綿作業主任者)とは

石綿主任責任者(石綿作業主任者)の基礎知識
石綿作業主任者とは、アスベストを取り扱う作業現場において、作業の安全管理を担当する責任者のことを指します。正式には「石綿作業主任者」という名称ですが、現場では「石綿主任責任者」と呼ばれることも多く、意味は同じです。
アスベストは、微細な繊維が空気中に飛散し、それを吸い込むことで中皮腫や肺がんなどの重い病気を引き起こします。そのため、作業中の飛散防止措置、作業員の保護具の着用状況確認、作業手順の指導など、安全管理を徹底するために専門知識を持った責任者が必要なのです。
石綿作業主任者は、労働安全衛生法にもとづき、石綿を扱う作業現場に1名以上配置することが義務づけられています。違反した場合、企業には行政指導や改善命令が出されるだけでなく、最悪の場合は刑事罰に問われることもあるため、非常に重要な役割を担っているのです。
また、石綿除去工事だけでなく、古い建物の一部改修や解体でも石綿の飛散リスクがある場合は、必ず作業主任者が現場を管理しなければなりません。建設業、解体業、リフォーム業などに携わる方にとって、取得しておきたい必須資格といえるでしょう。
石綿作業従事者とはここが違う
石綿作業主任者と似た資格名に「石綿作業従事者」があります。
これは、アスベストを扱う現場で実際に作業する者が認定を受けなければならない資格です。
アスベストを含む建材を扱う現場では、建材を移動させるだけでも資格がないと作業できません。
認定を受けるには、石綿取扱作業従事者特別教育を受講します。
「石綿作業従事者」の資格は現場での作業に必須ですが、現場の指揮や監督はできません。
計画から作業まで、アスベスト除去全般にわたって関与するには、石綿作業主任者の資格が必要です。
石綿主任責任者(石綿作業主任者)の取得方法

石綿作業主任者の資格を取得するためには、まず「講習」を受講し、修了試験に合格する必要があります。この講習は、厚生労働省が認可している各地の安全衛生技術センターや、労働局の登録教習機関が実施しており、全国各地で受けることが可能です。
講習はおおむね2日間にわたって行われます。1日目は座学で、アスベストの基礎知識や関連法令、飛散防止のための技術的措置などについて学ぶのです。
2日目には、より実践的な内容が扱われ、最後に確認試験が行われます。この試験に合格することで、「石綿作業主任者技能講習修了証」が交付されるのです。
気になる受講料ですが、地域や主催団体によって若干異なりますが、相場としては12,000円から20,000円前後が一般的です。これにはテキスト代も含まれていることが多く、別途追加費用がかかるケースは少ないでしょう。
受講にあたって、特別な受験資格はありません。学歴や年齢、実務経験の有無も問われないため、誰でも挑戦できます。
ただし、内容は専門的な知識が含まれるため、建築業界や解体工事の経験があると、よりスムーズに理解できるでしょう。講習に申し込むには、開催団体のホームページなどから直接申し込みを行います。
人気のある時期(特に春先や年度末)には早々に定員が埋まってしまうこともあるので、早めに日程を確認して申し込むのがおすすめです。なお、最近ではコロナ禍以降、一部団体で「オンライン講義+対面試験」というスタイルを取り入れている場合もあります。
自宅から受講できるため、時間の調整がしやすくなり、働きながら取得を目指す人にも大きなメリットとなっています。講習内容はやや専門的ですが、しっかりテキストに沿って学べば、試験に落ちる心配はほとんどありません。
基本的には、きちんと受講し、出席していれば修了できる仕組みになっていますので、あまり気負わずにチャレンジしてみましょう。
石綿主任責任者(石綿作業主任者)の業務内容

石綿作業主任者は、現場における安全管理をリードする立場として、さまざまな業務を担っています。
その役割は、単なる名ばかりの責任者ではありません。
作業員の健康と命を守る、大きな責任を背負った重要なポジションです。まず、最も基本的な業務は「作業計画の策定と指導」になります。
石綿を取り扱う現場では、作業の手順を事前に細かく決め、安全に作業できるよう計画を立てなければなりません。たとえば、飛散防止のためにどのタイミングでどのような養生(囲い込み)をするのか、どの種類の保護具を着用するのかといった細かい指示をまとめます。
次に、「作業現場の監視と点検」も大切な業務です。実際に作業が始まったあとも、作業員が正しくマスクを着けているか、防護服を着用しているか、養生が破れていないかを常にチェックします。
もし問題があれば、すぐに是正指導を行い、作業を一時中断させる判断をすることもあります。
さらに、「作業環境の測定」も石綿作業主任者の重要な役割のひとつです。たとえば、作業中に空気中のアスベスト濃度が基準値を超えていないかを測定する必要があります。
適切な測定器を使用し、必要に応じて換気設備を増設するなど、柔軟な対応が求められます。
また、作業員に対する「安全教育」も行います。石綿の危険性を理解してもらうため、作業前にリスク説明会を開いたり、保護具の正しい使い方の指導も必要です。
石綿は目に見えないリスクであるため、危機感を持たせることが非常に大切なのです。
加えて、「報告書の作成」も大事な仕事です。作業が終わった後には、作業の手順、実施した安全措置、測定結果、問題点とその対応などをまとめた報告書を作成し、監督官庁や発注者に提出します。
これにより、作業の適正さを証明し、将来のトラブルを防ぐことができます。現場では、ただ指示を出すだけではありません。
自ら作業場を歩き、目で見て、手で確かめ、異常を感じたら即座に対策を打つ。そうした地道な積み重ねこそが、石綿作業主任者の本当の役割であり、現場の安心を支える力となるのです。
石綿主任責任者(石綿作業主任者)のメリット

石綿作業主任者の資格を取得することで得られるメリットは、非常に大きいものです。単なる「資格のひとつ」と思われがちですが、実際には、キャリアの幅を大きく広げる鍵となる存在になりえるでしょう。
まず第一に、「石綿を含む解体工事の現場で活躍できるチャンスが増える」という点が挙げられます。
現在、日本国内ではアスベスト対策の工事が急増しているのです。
築年数の古い建物を中心に、アスベスト除去や対策が必要なケースが非常に多いため、石綿作業主任者の存在は欠かせません。資格を持っているだけで、解体業者や建設会社から高く評価され、就職や転職が有利に進むことがよくあります。
次に、「手当や給与アップが期待できる」というメリットも見逃せません。企業のなかには、石綿作業主任者資格を持つ社員に対して資格手当を支給しています。
たとえば、月額5,000円〜1万円程度の資格手当が支給されるケースが一般的です。これが年間で考えると、6万円〜12万円ほどの収入増につながり、長い目で見ると大きな差になります。
また、「現場のリーダーとして責任あるポジションにつける」点も大きな魅力です。作業計画の作成、安全管理、作業員への指導などを任されることで、自然とマネジメント能力も磨かれます。
ただ現場作業をこなすだけでなく、人をまとめ、安全を守るという、より高度なスキルを身につけることができるのです。さらに、将来的に「独立開業」を目指す場合にも、この資格は大きな武器になります。
アスベスト関連の工事を受注するには、現場に有資格者がいることが必須条件となるため、自ら事業を立ち上げる際にも大きなアドバンテージとなります。実際に、石綿作業主任者を取得後、数年で小規模な解体工事会社を起業した例も少なくありません。
このように、石綿主任責任者(石綿作業主任者)の資格は、単なる「持っているだけ」の資格ではありません。現場での活躍、収入アップ、キャリア形成、さらには独立と、さまざまな可能性を開くパスポートとなるのです。
まとめ

みなさま、いかがでしたでしょうか?今回は石綿主任責任者(石綿作業主任者)の資格について、詳しく解説させていただきました。
石綿主任責任者(石綿作業主任者)は、アスベスト(石綿)を取り扱う現場において、安全を守るために欠かせない重要な資格です。特別な講習を受講することで取得でき、受講費用の相場は1万円から2万円ほどと、比較的リーズナブルながら、現場での評価やキャリアアップには非常に大きな影響を与えます。
これから建設業界や解体業界でステップアップしたいと考えている方にとって、石綿主任責任者の資格は間違いなく強力な武器になるでしょう。安全を守るプロフェッショナルとして、そして未来を切り開くために、ぜひ取得を目指してみてください。
この記事がみなさまのお役に立てれば、幸いです。
神奈川県横浜市や川崎市、都内で解体工事を検討されている方は是非、弊社サンライズにご相談ください。弊社は全社員が近隣への丁寧なご挨拶や安心・安全を第一とした施工管理を徹底しており、「クレームのない解体業者」としてご評価をいただいております。
神奈川県横浜市と川崎市・東京都を中心に累計2,535件以上の家屋解体・解体工事の実績があります。周辺住民の方々にも気配りを忘れません。
一生に1回するかどうかの解体工事について、お悩みやご不安を抱えられている方々もいらっしゃるかと思います。株式会社サンライズはお客様に寄り添い、全力でサポートさせていただきます。
フリーダイヤル(0120-330-270)、ご相談・お見積りフォーム、またはLINEからでもご相談いただけます。
ぜひお気軽にご相談ください!


- 東京都狛江市の解体工事|費用相場・坪単価、解体工事実績を紹介 - 2025年5月28日
- 神奈川県鎌倉市の解体工事|費用相場・坪単価、解体工事実績を紹介 - 2025年5月28日
- 神奈川県平塚市の解体工事|費用相場・坪単価、解体工事実績を紹介 - 2025年5月28日
サンライズのスタッフSTAFF

横浜地域密着の解体工事・家屋解体のプロにお任せください。
解体工事や家屋解体に関するお悩みごとは、些細な事でも私たちにお気軽にご相談ください!